絶不調

最悪の１日。
朝から腹痛。陣痛がだんだん強くなっていくような。嫌な予感。しかし、休むわけにはいかないのだ。
覚悟を決めて家を出る。JRに乗ったらもう立っていられない。ぎゅうぎゅう電車の中でしゃがみ込む。
周りはみんな知らんぷり。誰も座らせてくれない。だんだん吐き気がしてくる。
今日の行き先は、京王多摩センターで４時まで研修。朝、ふっと思い出した。そういえば、あそこにスーパー銭湯があった。れっちゃん達と何度か行ったことがある。帰りに一っ風呂浴びてくるか。調子悪い時はなおさら気分転換になっていいかもしれない。タオル２枚と下着をバッグに詰め込む。
そのタオルが役に立った。電車の中で吐いてしまう。タオルで口を押さえる。コーヒーしか出てこないけど、ほんとタオルがあって助かった。やっぱり周りの人は知らんぷり。心臓麻痺で死んだってほっとかれるんだろうな。みんな自分のことしか考えてない。悲しくなる。やるせないな。
やっと新宿駅。また吐き気。ここでも吐いてしまう。タオルを２枚持ってきているのが、何かの符号のよう。
２度吐いて、少し楽になる。ふらふらで京王線に乗る。
なんとか、多摩センターに到着。地図を片手にバスに乗る。５分で最寄りの駅に着いたぞ。書いてあった通り、１２番のバスに乗ったぞ。降りる時運転手さんに、多摩総合保健福祉センターはどこですかと地図を見せながら聴く。運転手は不審な顔で、バスを乗り間違ってますから、全然方向が違いますという。
私は、腹痛と吐き気だから、ゆっくり、地図を眺める余裕なんかない。パニックになる。降りたところはちょうど病院前だったから、偶然横付けしたタクシーに飛び乗る。ラッキー！タクシーの運転手は女性だった。地図を見ながら、ちょっと離れていますねという。それでもワンメーター。何とか間に合った。
研修室について、少し落ち着きを取り戻し、もう一度ゆっくり地図を見る。
えっ！どういうこと。ここはさっきの病院の隣の建物じゃない！
どういうこと。どういうこと。バスの運転手も、タクシーのおばさんもホントにこの場所知らなかったのかな。
なんか騙されたような。キツネにつままれたような。訳わかんない。
なんで、わざわざタクシーの運転手は細い道をくねくね回って、隣の建物まで行ったんだろう？
ホントに分んなかったのかな？それとも騙されたのかな？訳わかんなくなる。
帰りは雨。もう温泉に行く気もなくなる。ひたすら家に帰りたい。

絶不調の一日。
しかし、この体調不良は一体何なんだろう。
そんなにストレスがたまっているとは思われない。やるたくないことをやっているわけでもない。
でも、体が完全に拒否している。単に風邪がお腹に来ただけならいいんだけど。
芝居と仕事と同時にやってるのが体の負担になってるのかな。
ともかく休んで、リラックス。リラックス。
こんな雨降りの日は、あ～歳だなと嫌でも感じてしまう。
好きなことをやって生き延びるためには。再考だな。再考。

分かっていることは、芝居だけやっていれば元気なのだ。
そうはいかないのが、人生なのだな。
う～む。

コメント 1

お大事に。それにしても、台詞、どうやって覚えるのでしょう。
私、最近、人の名前さえ覚えられなくて…。
by ジュンタ (2008-12-10 09:39)