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夜中の飛行船

2月最後の日曜。雨。
春雨じゃと言うには冷たい雨音が窓を打つ。                                  長かったようで短かったようで。
相変わらず3匹の猫と暮らしている。
口数少なく暮らしている。                                             うつを意識するからうつのようでただ怠惰なだけなのかもしれない。
朝の不快が訪れるのは決まって夕方。
だって私の1日は夕方から始まるから。
食べることがしんどくて出かけるまではたばことコーヒー。
お客さんのために音楽はかけてはいるが実はなにも聴きたくなくて一人の時はブラームス。
メニューインの弦楽6重奏曲。
パガニーニのヴァイオリン協奏曲もなんとか聞ける。
元気になるのは夜中の2時。やっと私だけのほんとの時間が始まる。たっぷりと。
パソコンをポチポチやってどうでもいいアプリを2個。
家に酒はない。
おなかがすいている感じが好き。おなかいっぱいは不快。
3匹の猫がお気に入りの場所で眠っている。
空気清浄機のうなりだけが聞こえる。
ガーベラがしおれてうなだれる。
一人と3匹が息をしている。
それだけ。
わたしは宇宙のど真ん中に放り出される。
私の部屋と言う飛行船に乗って。
月の近くをゆらめいている。
その感じで夜中という時間を過ごす。
みんな止まっている。ものは止まっている。
わたしの精神は動いている。
だから動くに任せる。
夜中の飛行船はどこまでも上昇を続ける。
すれ違う星は少ない。
このまま明日が来なければよいのにと思う。
でも必ずやってくる。
そうして今日とおんなじ1日が繰り返される。
生きているのか死んでいるのかさえよくわからなくなる。
そのわからなさあいまいさが好きだからその中にいる。
わたしの飛行船はもっと上昇を続ける。
太陽とは反対方向。
なにもない。
こころもからだも。
わたしの飛行船は上昇を続ける。
上昇。
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