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しおん

足元ので寝ている

私は68歳でもうすぐ69になる

しおんは2歳7か月

猫は一般的に15歳は生きる

私は後15年生きるのだろうか とても生きているとは思えない

しおんは人間は私にしかなついていないし他の人は一切受け入れない

しおんは私で私がしおんなのだ 二人で一人

うちに人が来たときはその時間どこかに隠れて絶対出てこない

人間で認めて心を許すのは私だけ

ああ 死ねない

しおんより先に死ねない

私が死んだらしおんはどうするだろう

きっと誰にもなつかないだろう

私がしおんでしおんは私だから

しおんを不幸せにするわけにはいかない

一人にするわけにはいかない

だからしおんが星になるまで私は死ぬわけにはいかないのだ

生きる意味がしおんを一人にしないというだけでも

それは一つの生きる意味かもしれない

だからしおんが星になるまで私は生きる

しおんを看取る

それが私の生きる意味だ

立派な意味だ


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