一所懸命

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これでたらめじゃありませんよ。今、猫がパソコンの上を歩きました。猫語です。楽しいです。
昨日は蜂蜜劇場の稽古。墜落の森にて。
私ずっと勘違いしてました。堕落の森って。人の思い込みってすごいもんです。
そっか、ツイラクの森だったんだ。ダラクじゃなくてツイラクなんだ。
墜落して墜落してそこから何が立ち上がるんだろう。またドツボにはまる。
「たたかうってことをおぼえないうちは、じぶんの顔はもてません」リトルミイのおことば。
この言葉についてスナフキンみたいな中村君と頭を悩ませていた。

昨日は墜落の森で稽古の後、午後６時から谷保、かけこみ亭で打ち上げ兼ウランアゲルLIVEイベント。
バンドと一緒に自主稽古やりましょうとメールが届く。私は、他人事としてうれしくなる。
「東京戦争戦後秘話」で生演奏で参加してくれていた、ウランアゲルと一緒だなんて。わくわくする。

墜落の森で私たちは冷え切っていた。着るものありったけ着ても寒くてじっとしていられない。気温１４度くらいだろうか。

他人事だと思っていた自主稽古。私はゆるすぎた。
大谷蛮天門が私と蛮天門用の台本を書いてくる。えっ！
四谷怪談、伊右衛門とお岩の夢のシーン。凄い。平日土方をしいていても自主稽古のことを真剣に考えている蛮天門に頭が下がる。レポート用紙４枚。フエルトペンの手書きある。
１回だけ台本を持って立ち稽古をする。
８年も間があいている私の体と発声は芝居もんのそれになっていない。まずい！
女優ひろ新子、８年間の空白があろうがびっこであろうがそんなこと言い訳にならない。
受けて立つしかない。
佐藤さんは蜂蜜劇場のブログにショッキングピンクの目の飛び出るようなでっかい字で次回ひろ新子出演！と書いてくれちゃってる。
絶体絶命！
さすがの蛮天門も寒さに凍え頭が痛いという。
熱い焼酎のお湯割りを飲む。私も飲む。おいしいつまみもいっぱい出てくる。お腹もいっぱいになる。
このままうやむやになることを心のどこかで祈っているずるい私がいる。いかん！

バンドの山ちゃんが太い蝋燭なんて立てちゃって、何んとなくそろそろいかがと促してる感じ。
「やりましょうか」蛮天門に小声で問いかける。「やりましょうか」蛮天門が答える。
かくして８年ぶりとはいえ、自主稽古とはいえ、人前に立つ。

疲れた。めちゃめちゃ下手だったけど、やった。これで私の覚悟が決まった。

伊牟田耕児はいつも稽古の最中もずっと酒を飲んでいる。
私たちがたばこを吸ったりお茶を飲んだりするのと同じ感覚で酒を飲んでいる。
しかし、ぶれない。酒を飲んでいても、イメージがパーッと広がる自主稽古を見せてくれる。
これが彼の自然体なんだろうな。

２度目の乾杯をして何かの話をしているとき、ちょっと離れたところから伊牟田がぼそっと言った。
一所懸命やればいいんじゃない。
目からうろこがポロポロポロッと落ちた。ほんとに落ちた。
すんげー。そうだったんだ。一所懸命やればいいんだ。
たたかうこともツイラクも。

気持ちよく終電に乗った。
ちあきなおみを聴き気持ちよく眠った。

コメント 4

何はともあれ、からだ、お大事に。
本番まで、何はともあれ、お大事に。

by ジュンタ (2008-09-30 09:51) 

ありがとうございます。
一所懸命、大事にします。
by NOBUCHAN (2008-09-30 10:22) 

わたしもずっと「墜落」を だらく！とよんでいて、だらくの森 とおもいこんでいました。かけこみ亭まできてくれて、いっしゅんだったけど、いっしょにジャムれてよかったです。はちゃめちゃなたれながしのだらしないばんどをさいごまでみとどけてくれたこともうれしいです。(u_u)o〃
by さんたま (2008-10-04 02:20) 

私もとてもうれしかったです。緊張したけれど。また、一緒にやりましょう。
ブログ、訪問してくださってありがとうございます。
by NOBUCHAN (2008-10-04 20:43)