無題
トイレの窓を少し開けて雪が降っているかどうかをのぞいてみました 残念ながら初雪を見ることはかなわず凍えた空気が私の手のひらと甲をなでました 地震の揺れには動じない私がいてそれはいつ死んでもイイやというような投げやりな気持ちではなくいつ死んでも良いくらいこのところの私は幸せなのです
孤独も越えて寂しさも越えて近いところか遠いところかそれはよく分からないけれど死というものがとても間近にいて間近にいるから私は私の為さねばならないことを力を入れるわけでもなく力を抜くわけでもなく毎日という日々が確実に毎日で淡々と息をして涙があふれ出すとしたらそれは嬉し涙なのです
多分私とともに生き延びた年老いた老人たちは他に言葉の選択の余地もなく正しくみなキチガイでそのことが嬉しく私も多分キチガイでバカやってんじゃねえよの状態で地面を這いつくばるように恥ずかしげもなく息をしているのです
誰に媚びることなくまだまだでたらめやらせてもらいます
新宿のど真ん中はとてつもなく静かです
寝て起きればまた今日が始まり少しづつ何かが変化して私も変化して唐突に出会ったり出合わなかったり祭りが来たら踊ろうと思います
2013年冬私は生きてます