いけない酔い子
むかし、むかし、いけない酔い子がたくさんたくさんおりました。
いけない酔い子は、ゴールデン街に出没し、毎日、ぼこぼこ相手を探しておりました。
他には何にも要らないと、路地から路地を、店から店を、駆けずり回っておりました。
さかりのついた雌猫を、その他何にも要らないと、追っかけまわしておりました。
だけど、ホントに強かったのは、ホントは雌猫たちでした。
雌猫たちはしたたかに、酔い子をはべらせ笑ってた。
酔い子をけしかけ笑ってた。
ウオッカぐびぐび飲みました。
ジンストぐびぐび飲みました。
だけどみんな頼りなく、だけどみんな愛らしく。
情炎燃やしておりました。
あれはホントの発情で。
それから幾年たちました。
酔い子は良い子になりました。
白髪もいっぱい増えました。
お腹もポッコリせり出した。
しかし、酔い子を懐かしむ。
しかし、酔い子を懐かしむ。
いけない酔い子を思い出す。
ああここは。
ああ僕たちは。
消えようとして、また光る。
2009-06-23 01:12
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あはは。そっか、ホントの発情かあ。うむ。いい言葉だぜと。今は、坊主でもないのに、劣情さえ蒸発。うむ。元気でいきますか。
by ワタナベ (2009-06-23 12:44)
坊主は今でも発情しております(笑)
by NOBUCHAN (2009-06-23 15:11)